「うちには関係ない」と思ってたAIの話が急に刺さった件

渡辺 浩二
渡辺 浩二 50代・ 建設業・代表取締役
正直に言う。最初にこのニュースを見たとき、「また都会のIT話か」と思った。

Ahrefsっていうシンガポールの会社が日本市場を強化する、AI機能に力を入れる、東京でイベントをやって100人以上集まった。そういう内容だ。息子に見せてもらわなかったら、たぶんスルーしていた。

「日本はトップ3に入る主要市場」という言葉が引っかかった



その記事の中に、Ahrefsの最高マーケティング責任者がこう言ったと書いてあった。「日本はAI技術普及の観点で見たとき、トレンドをいち早く取り入れる感度の高さは世界でも注目すべきレベル」と。

正直、ちょっと意外だった。私の感覚では、日本のIT化なんて遅れてるイメージしかない。うちの会社なんてなおさらだ。現場はまだ手書きの書類が残ってる部分もある。

でも待てよ、と思った。「日本が遅れてる」と「日本の感度が高い」は、矛盾してるようで矛盾してないのかもしれない。

遅れてるからこそ、一気に動いたときの吸収が早い。うちの息子が「最近大手の建設会社でAIツール入れるの増えてますよ」と言ってたのを思い出した。

若い人が動き始めているのに、自分だけ取り残される怖さ



今、うちが一番頭を抱えてるのは人手の問題だ。2024年問題で時間外の上限が決まって、現場の段取りをもっとタイトにしないといけない。でも人は増えない。若い子は来ない。ベテランが抜けたら、ノウハウごと消える。

そういう状況で、AIがどこまで使えるかはまだ半信半疑だ。ただ、Ahrefsが「Agent A」という対話型のAIエージェントを今年から提供し始めたと書いてあった。データを読んで、会話しながら答えを出してくれるやつだ。

これがSEOツールの話なのはわかってる。建設業に直接は関係ない。でも「データを入れたら、言葉で聞けば答えてくれる」という仕組みは、現場管理にも使えるんじゃないか、という気にはなった。

息子は「そういう発想でDX補助金取りに行ってる会社、東北にも出てきてますよ」と言う。補助金の話になると急に耳が動く自分がいる。現金なもんだ。

Ahrefsの話に戻ると、日本の大手企業のユーザーが増えている、日本語UIも充実させている、という話もあった。大手が動いてるなら、その波は中小にも来る。それが早いか遅いかの違いだけで、来ないわけじゃない。

「うちには関係ない」が言い訳になってきた気がする



私がずっと言ってきた「うちみたいな会社には関係ない」という口癖。最近それが少し怖くなってきた。

人が足りない。時間も足りない。それなのに、道具を増やすことには腰が重い。矛盾してるのは自分のほうかもしれない。

今すぐAhrefsを入れようとか、そういう話じゃない。ただ、「AIを使って仕事を変えようとしている人たちが100人以上集まって熱くなってる」という事実は、もう少し真剣に受け取ったほうがいいと思い始めている。

来月、息子と一緒に建設DXの補助金説明会に行く予定がある。そこで聞いてみるつもりだ。現場の負担を減らすために、今どんなAIツールが使えるのか。まずそこから始めてみる。

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