Claude、100万トークンが普通に使えるようになった話

山田 拓海
山田 拓海 30代・ テック系インフルエンサー
正直に言うと、最初にこのアップデートを見たとき「またベータ機能が増えたのか」くらいの気持ちだった。でも読み進めたら、これはちょっと違う話だった。

Anthropicが3月13日に出したアップデートで、Claude Opus 4.6とSonnet 4.6の100万トークンコンテキストウィンドウが正式リリースになった。「コンテキストウィンドウ」というのは、一度に読み込める情報量のこと。100万トークンというのは、文庫本で数十冊分のテキストを一度に渡せるイメージだ。

「ベータ」が取れた意味が地味にでかい



今まで20万トークンを超えるリクエストには特別なベータヘッダーが必要だった。開発者じゃない人には「ヘッダー?」ってなるかもしれないけど、要するに「特別な申請が要らなくなった」ということ。200Kを超えるリクエストは自動で処理される。これが普通に使えるようになった、という感覚は思った以上に大きい。

料金も標準価格。追加料金なし。レート制限も別枠じゃなくて、通常のアカウント上限がそのまま適用される。つまり「使い方が難しかった機能」が「普通の機能」になったわけだ。

もう一個気になったのが、画像とPDFのメディア制限の変更。1リクエストあたり100枚だったのが600枚に増えた。100万トークンのコンテキストを使うとき限定の話だけど、これは地味にすごい。600ページのPDFを一気に投げるとか、大量のスキャン書類を丸ごと渡すとか、今まで複数回に分けてやっていた作業が一発で終わる可能性がある。

実際に試してみたら、発見があった



自分で試したのは、長めの技術ドキュメントをまとめてぶん投げるケース。今まで「長すぎる」と感じてチャンク分割していたやつだ。全部通したら、文脈の一貫性が全然違った。分割して渡すと、どうしても前後のつながりがブツブツ切れる感じがあった。それがなくなる。

「使える気がしない」と思っていた機能が、普通に使える機能になった瞬間ってある。今回のアップデートはまさにそれだった。ハードルが下がると、試す気になる。試すと、発見がある。このサイクルを実感した。

Sonnet 4.5とSonnet 4はまだベータ扱いが続いている。用途によって使い分けることになりそうだ。個人的には、まずSonnet 4.6で大量ドキュメントの要約フローをもう少し詰めてみるつもりでいる。600枚PDF投げ込みも近いうちに実験してみたい。

あなたが普段使っているワークフローで、「長すぎて分割してた」という作業はあるだろうか。そこが一番変わりやすいポイントだと思う。

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