AIサービスの「混雑」が製造業の現場に与える影響とは

田中 正雄
田中 正雄 50代・ 製造業・代表取締役
最近、AIのニュースをちょっと小耳に挟んだ方もいるかもしれません。
Claude(クロード)というAIが、使う人が増えすぎて、ピーク時間帯に使える量を制限し始めたというのです。
それに対抗して、OpenAI(チャットGPTを作っている会社)は逆に制限を撤廃したと話題になっています。

「それって、うちに何か関係あるの?」
そう思いましたよね。実はこれ、じわじわ関係してくる話なんです。

たとえば、見積書のたたき台を作るとか、お客さんへのお礼メールの文章を考えるとか。
最近、そういう事務的な作業にAIを使い始めている中小企業が増えています。
従業員20人規模の会社だと、総務や営業事務を兼任しているケースが多いですよね。
そういう「人手が足りないところ」にAIを当てている会社が、少しずつ出てきているんです。

そこで問題になってくるのが、「使いたいときに使えない」という状況です。
夕方の忙しい時間帯に、AIが「今は混んでいるので制限があります」となったら困りますよね。
無料で使っているならまだしも、お金を払っているのに…となると、話が変わってきます。

AIサービスにも、コンビニのコーヒーマシンと似たような話があります。
朝の通勤時間帯は列ができるけど、昼過ぎはガラガラ、みたいな感じです。
AIも同じで、昼の時間帯や夕方は世界中のユーザーが一斉に使うので、処理が遅くなったり制限がかかったりします。

今はまだ「ちょっと不便だな」で済む話ですが、業務の中にAIを組み込み始めると話が変わります。
「AIが動かないと仕事が止まる」という状態になると、リスク管理の問題になってくるんです。
どのAIサービスを使うか、バックアップはあるか。そういう視点が必要になってきます。

とはいえ、今すぐ焦る必要はありません。
まずは「AIを使うとしたら、うちの会社のどこに当てるか」を考えるのが先です。
製造業でよくあるのは、社内マニュアルの整理、取引先への定型メール、作業手順書の更新などです。
こういった「地味だけど手が回っていない仕事」こそ、AIが得意なことと重なります。

ClaudeとOpenAIの競争は、ユーザーにとっては悪い話ではありません。
競い合うことで、価格が下がったり、使いやすくなったりするからです。
実際、この数年でAIの料金はかなり下がりました。

ただ、どのサービスが安定しているかは、使ってみないとわからない部分もあります。
大手のニュースを眺めながら、「うちでも試してみようかな」くらいの温度感で始めるのが、ちょうどいいペースだと思います。
AIは、一度に全部変えるものじゃなく、小さく試して少しずつ広げていくものです。

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