Airtableの代替ツールが「経費ゼロ」で使える時代

木村 俊介
木村 俊介 30代・ スタートアップ創業者
先週、うちのオペレーション担当が「Airtableの有料プランに移行しないとデータが増やせない」と言ってきた。月額のサブスクがまた増えるのか、と正直うんざりした。

そのタイミングでNocoDBという存在を知った。Airtableと同じようなことができて、オープンソースでセルフホストが可能なツールだ。GitHubで公開されていて、自分たちのサーバーで動かせる。

「データの所有権がどこにあるか」という問い



AirtableとNocoDBを比較したとき、一番刺さったのはここだった。Airtableはデータの所有権がAirtable側にある。NocoDBはユーザー側にある。スタートアップとして投資家に説明するとき、「顧客データの管理体制」は必ず聞かれる論点だ。自分たちのインフラで動いているか、SaaSに預けているかは、セキュリティの文脈でも重要になってくる。

もう一点。Airtableはそのツール前提の設計になっているが、NocoDBは既存のデータベースに接続できる。つまりNocoDBをやめてもデータベースはそのまま使い続けられる。ベンダーロックインのリスクが低い。これは地味に大事な話だと思う。

8人規模のチームで実際に使えるか



グリッド・カンバン・カレンダー・ギャラリー・フォームと、ビューの種類はひと通り揃っている。セールスパイプラインをカンバンで管理したり、採用候補者リストをグリッドで更新したり、うちの規模なら十分カバーできる用途だ。REST APIも用意されているので、外部ツールとの連携も問題ない。

セットアップはDockerとGitがあれば動かせる。Windowsの場合はexeファイルをダウンロードして実行するだけで、ブラウザで「http://localhost:8080」にアクセスすれば立ち上がる。難しい話ではない。

ただし正直に言うと、いくつか制限はある。ダッシュボード機能やグラフの高度な表示はクラウド版でしか使えない。自動化の機能もAirtableに比べると限定的だ。万能ではない。

競合のSaaSスタートアップが社内ツールのコスト削減に動き始めているという話を最近よく聞く。ツール代が月に数十万単位になってきたタイミングで、「本当に全部SaaSじゃないといけないか」という問いを立て直すのは自然な流れだと思う。

Airtableを完全に置き換えるかどうかはまだわからない。ただまず、採用管理のデータをNocoDBで動かしてみるところから始めようと思っている。

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