AIサービスが「混んでて使えない」時代に備える話

田中 正雄
田中 正雄 50代・ 製造業・代表取締役
最近、AIのニュースを見ていたら気になる話が出てきました。
ClaudeというAIサービスが、需要が増えすぎてピーク時間帯の利用を制限し始めたというんです。
一方のOpenAIは逆に制限を緩めて対抗している。

「そんな話、うちには関係ないでしょ」と思いましたか?
ちょっと待ってください。
これ、実は製造業の会社にとってもじわじわ関係してくる話なんです。

「道具が混んで使えない」は業務リスクになる



たとえば、うちの会社で毎朝9時に見積書を作る作業があるとします。
AIを使えば30分かかっていた作業が5分で終わる。
でも、みんながその時間帯に使おうとしたら「今は混んでいます」と弾かれる。
結局、手作業に戻る。
これ、かなり困りますよね。

今のAIサービスは、水道や電気みたいにいつでも安定して使えるわけじゃありません。
人気が出るほど、混雑して使いにくくなることがある。
しかも、どの時間帯が混むかは使ってみるまで読めない部分もある。

道具を入れたのに「使えない時間がある」というのは、業務の計画が立てにくくなります。
コスト削減どころか、かえってストレスになりかねない。

じゃあ、どう考えればいいか



ひとつは「複数のAIを使い分ける」という発想です。
Claudeが混んでいるならOpenAIを使う、みたいに。
水道が止まったときにミネラルウォーターを備えておくイメージです。

ただ、20名規模の会社でそれを一から自分たちで管理するのは正直しんどい。
どのAIを使うか、コストはいくらか、契約はどうするか。
考えることが増えすぎます。

もうひとつは「混雑を前提にした使い方をする」という考え方です。
急ぎの作業にはAIを頼りすぎない。
余裕のある作業を前日にAIで仕込んでおく。
こういう使い方の工夫で、リスクをかなり減らせます。

AIは「いつでも瞬時に答えを出す魔法の道具」ではありません。
得意な場面と、向かない場面がある。
その見極めが、会社全体の効率化につながります。

今すぐできる3つの確認



自社でAIを使っている、あるいはこれから使おうとしているなら、次の3点を確認してみてください。

まず「どの作業にAIを使うか」を決める。
全部まかせようとすると混乱します。
特定の定型作業に絞るのが現実的です。

次に「そのAIサービスに利用制限があるか」を調べる。
無料プランと有料プランで制限が全然違うことも多い。
月にいくらかかるか、その価値があるかも同時に確認です。

最後に「AIが使えなかった場合の代替手順を残しておく」こと。
デジタルツールは止まることがある。
手順書を紙でも持っておくのは、地味だけど大事です。

AIのサービス競争はこれからも続きます。
各社が使いやすさを競ってくれるのは、ユーザーとしてはありがたい。
ただ、振り回されないために、自分たちの使い方のルールを持っておく。
そこだけは、ぜひ先に決めておいてください。

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