生成AI、3ヶ月で誰も使わなくなる問題

高橋 沙織
高橋 沙織 20代・ デジタルマーケター
ChatGPTで広告文を書いて、「めちゃくちゃ楽になった!」と思ったのはいつだったっけ。
最初の1週間は毎日使っていたのに、気づいたら月に数回しか開いていない。そういう経験、ある人は多いんじゃないかと思う。

ある記事を読んで、自分がなぜ継続できなかったのか、ようやく言語化できた気がした。
AI活用のモチベーションが続かない理由には、大きく5つのパターンがあるという話で、その中でも「小さな成功体験がなく、便利さを実感できない」と「日常業務に組み込まれず習慣化しない」の2つは、完全に自分に当てはまっていた。

「便利だった体験」と「習慣」は別物だった



SNS広告のコピーをAIに書かせてみたとき、確かに下書きの速度は上がった。
でも、その後に「AIが出したコピーのCTRをちゃんと計測したか」と聞かれたら、正直できていなかった。
便利だった感覚はあっても、数字で検証していないから「本当に効果があったのか」が曖昧なまま終わっていた。
数字で判断するのが仕事のはずなのに、AIだけ感覚で評価していた、という矛盾に今さら気づいた。

記事で紹介されていた企業事例が、かなり刺さった。
LIFULLは独自の指標「LAIC」を設けることで、AI利用率を96%超まで引き上げたという。
Ubieは生成AI専任チームと事例共有の仕組みを作り、週次での利用率を85%まで持っていったらしい。
どちらも「ツールを配った」だけじゃなく、測る仕組みと共有する仕組みをセットで動かしている。

マーケターがAIを続けるには「ROIの可視化」が先



自分の仕事に置き換えてみると、答えはわりとシンプルだった。
AI活用を習慣にするには、まず「使った結果を数字で見られる状態」を作ることが先だと思う。
ChatGPTで書いたコピーと、自分で書いたコピーのCTRを並べて比較する。それだけでいい。
比べる数字があれば、続ける理由が生まれる。なければ、感覚で「まあ便利かな」で終わる。

TikTok広告でA/Bテストをするのと、構造はまったく同じだ。
仮説を立てて、出して、数字を見て、次に活かす。
AIの使い方だけが、なぜかこのサイクルの外に置かれていた。

あとは、業務フローのどこかに「AIを使うステップ」を物理的に差し込むことも大事だと感じた。
月次のレポート作成、週次の広告文レビュー、コンテンツのリライト確認。
どこか一箇所に固定すると、選択肢として「使う・使わない」を考えなくて済む。

記事の中で紹介されていた「部門別プロンプトテンプレートでスモールスタートを設計する」という施策は、マーケ職の人間にはかなり現実的なアプローチだと思う。
汎用のプロンプトじゃなく、SNS広告文用・レポートまとめ用・SEO記事の構成案用、みたいに目的別に用意する。
そうすれば毎回ゼロから考えなくていい。

自分が来週やろうと思っているのは、Meta広告のコピー作成にAIを使ったときのCTRを、過去1ヶ月分だけでいいので手元に集めてみること。
「なんとなく使えた気がする」を、一回数字にしてみる。そこからしか始まらないと思っている。

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