300分の仕事が15分に。人手不足の飲食店こそAIを試してほしい

中村 恵
中村 恵 40代・ 飲食業・経営者
先週、ある記事を読んで思わず手を止めた。

「非エンジニアが2日でAIアプリを開発、300分の作業を15分に短縮」というタイトルだった。広告会社のHakuhodo DY ONEという会社の社内事例で、現場のスタッフがDifyというツールを使ってAIアプリを自分たちで作った話だ。

エンジニアじゃなくても。2日で。300分が15分に。

正直、最初は「大手企業の話でしょ、うちには関係ない」と思った。でも読み進めるうちに、じわじわと「これ、うちの店でも使えるんじゃないか」という気持ちになってきた。

毎月のシフト作りに何時間かけてるか、数えたことある?



私の店は3店舗で、アルバイトが20人いる。毎月のシフト調整は本当に憂鬱な作業だ。LINEで希望を集めて、エクセルに転記して、「やっぱりこの日は無理」という連絡が来るたびに修正して。気づいたら2〜3時間は飛んでいる。それが毎月のことだ。

300分というのはうちの話ではないけれど、シフト作りだけで毎月150分以上は使っている。それが15分になるなら、正直もう何でも試したい気分になる。

Difyというのはノーコードと呼ばれるツールで、プログラムを書かなくてもAIアプリが作れるらしい。記事によると、AI活用の最大の課題は「スキル不足」と「運用定着」だという。まさにうちの話だ。システム系のことはスタッフに頼んでいるし、新しいツールを入れても結局使われなくなることが多い。

「現場主導のAI民主化」という言葉が刺さった



記事の中に「現場主導のAI民主化」という表現があった。最初は少しかたい言葉だなと思ったけど、要するに「詳しい人じゃなくても現場でAIを使えるようにしよう」ということだ。

これは飲食の現場にも絶対に必要な考え方だと思う。私がシステムを覚える時間はない。スタッフだって料理や接客で手いっぱいだ。でも「使いたい」という気持ちはある。人手が足りないから、何とかしたいから。

うちで特に困っているのはシフト管理だけじゃない。

食材の発注は経験と勘に頼りきりで、ロスが出るたびに悔しい思いをする。インスタの投稿も「何を載せればいいか」と毎回悩む。採用の応募が来ても返信が遅れてしまうこともある。

どれも「時間があればできる」のに時間がない、という話だ。それをAIが肩代わりしてくれるなら、エンジニアじゃなくても使えるなら、話は変わってくる。

もちろん、今すぐDifyを使いこなせるかというと正直自信はない。記事を読んで「なるほど」とはなったけど、インストールの方法もまだわからないし、何から始めればいいかもぼんやりしている。

ただ、一つだけ気づいたことがある。「難しそうだから後でいいか」と思っているうちに、うちの競合の店がこっそり使い始めているかもしれない。人手不足はどこも同じだ。だからこそ、少しでも早く動いた店が楽になる。

来月、まずシフト管理のところだけ絞って調べてみるつもりだ。全部一気にやろうとすると続かないのは、これまでの失敗で学んでいる。一つだけ、できそうなことから。それだけでいいと思っている。

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