Chromeの新機能が教えてくれた「作業の再現性」という視点

木村 俊介
木村 俊介 30代・ スタートアップ創業者
先週、Googleがリリースした「Skills in Chrome」という機能の記事を読んだ。
一言で言うと、Geminiへのプロンプトをワンクリックで再実行できる仕組みだ。

たとえばレシピページを見ながら「ビーガン向けに食材を置き換えて」と入力したとする。
同じ作業を次のページでもやろうとすると、また同じプロンプトを打ち直す必要があった。
Skillsはそれをスラッシュ(/)かプラスボタン一発で呼び出せるようにしたものだ。

これ、料理の話をしているんだけど、自分には全然別のことが刺さった。

「同じことを毎回やっている」問題、うちにもある



8人のチームで動いていると、属人化した繰り返し作業が思った以上に多い。
たとえば競合のプレスリリースを見てポジショニングを整理する作業。
とか、採用候補者のLinkedInを見ながら一次スクリーニングのコメントを書く作業。
こういうのって毎回「何となく」やっていて、プロンプトも毎回微妙に違う。

当然、品質もブレる。

Skillsのコンセプトは「いいプロンプトを保存して再利用する」だ。
シンプルだけど、これって「作業の再現性を担保する」という話でもある。
うちはClaudeを業務全面導入済みで、各自が好き勝手にプロンプトを打っている。
それ自体は悪くないんだけど、「チームで再現できるか」という視点が抜けていた。

先月、競合がこれを整備し始めた話を聞いた



同じステージのスタートアップのCEOと話していたとき、「プロンプトライブラリを作った」という話が出た。
セールスの初回ヒアリング後に使うサマリー生成のプロンプトを標準化したらしい。
商談メモのばらつきが減って、次のアクション設計が早くなったと言っていた。

投資家への報告にも使えるクオリティになったと。

正直、その話を聞いたとき「うちはまだそこまでやれていないな」と思った。
Skillsの記事を読んで、またそれを思い出した。
ツールの機能うんぬんより、「再現性を設計しているか」という問いだと思う。

今うちでよく使われているAIタスクを整理すると、大体こんな感じだ。

  • 競合リリースを読んで差別化ポイントを抽出する
  • 採用候補者のバックグラウンドから懸念点を洗い出す
  • 営業後の商談メモを次ステップ付きで要約する


これ、全部毎回違うプロンプトで動いている。
品質に差が出るのは当然だ。

ツールより先に「型」を決める



SkillsはChromeのブラウザ上でGeminiと連携する機能だ。
自分の環境はClaudeがメインだし、すぐ乗り換える話ではない。
でも「いいプロンプトを資産として扱う」という発想は、ツールに関係なく使える。

採用も、セールスも、競合調査も、同じタスクを何十回とこなす。
その一回一回が属人的なら、チームが大きくなったとき確実に崩れる。
今8人だから何となく回っているだけで、これが15人になったらカオスになる。

来週、まずセールス周りのプロンプトを3本選んで、チームで標準化してみるつもりだ。
Skillsみたいなワンクリック機能は後からツールが追いついてくる。
先に「型」を作っておいたほうが絶対いい。

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