会社のホームページ、まだ必要? 正直に考えてみた

田中 正雄
田中 正雄 50代・ 製造業・代表取締役
先日、取引先の若い担当者から「御社のホームページ、インスタもやってないんですか?」と聞かれた。正直、少し刺さった。

ホームページって、もう古いのか?



うちは金属部品の製造業だ。ホームページは10年前に作って、以来ほとんど触っていない。問い合わせは電話かFAXで来るし、新規の仕事はたいてい紹介だ。だから「ホームページなんてあってもなくても同じ」と思っていた部分がある。

そこへ、Googleのエンジニアたちがこんな話をしているという記事を読んだ。「ウェブサイトはまだ必要か?」というテーマで、Googleのマーティン・スプリット氏とゲイリー・イリェーシュ氏が議論したものだ。結論は「時代遅れではないが、役割は変わっている」というものだった。

これを読んで、うちの会社に当てはめて考え始めた。

プラットフォームとホームページ、何が違うのか



記事の中で面白いと思ったのが、2015年から2016年にインドネシアで調査した事例だ。多くの中小ビジネスがホームページを持たず、ソーシャルネットワークだけで運営していて、それでも高い売上と顧客維持率を達成していたという。

「ほら、やっぱりホームページなんていらないじゃないか」と最初は思った。でも、もう少し読み進めると話が変わってくる。プラットフォーム(SNSや各種アプリ)は「リーチ」「配信」「発見のしやすさ」に優れている。一方でホームページは「データの主権」「コントロール」「プラットフォームのルールやアルゴリズムからの独立」を提供すると書いてあった。

これは、うちみたいな会社にとって大事な話だと思う。SNSのアルゴリズムが変わったり、プラットフォームのルールが変わったりしたら、そこに頼り切っている会社は振り回される。自分のホームページなら、何をどう見せるかは自分で決められる。

チャットボットやAIは「非決定的」な答え方をするから、特定のメッセージを多くの人に正確に伝えるには向かない、とも書かれていた。確かに、うちの部品の仕様や対応素材の一覧を正確に伝えるには、ちゃんとしたページが一番確実だと思う。

「質の低いホームページ」は逆効果になる



記事の中で一番ハッとしたのが、「質の低いウェブサイトは、洗練されたソーシャルメディアのプレゼンスよりも信頼性が低くなる可能性がある」という部分だ。

これ、まさにうちの話だ。10年前に作ったまま放置されたホームページは、もしかすると「あってもなくても同じ」じゃなくて「ないほうがましかも」になっているかもしれない。取引先の新担当者が初めてうちを調べたとき、古びたページを見てどう思うか。それを想像すると、ちょっと気分が悪くなった。

かといって、今すぐ大がかりなリニューアルをする予算も人手もない。ただ、まず現状を正直に把握することはできる。来週、自分でうちのホームページを検索して、取引先の目線で見直してみるつもりだ。

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