Anthropicがサイバーセキュリティ特化の新モデル「Claude Mythos Preview」を発表した。このモデル、主要なWebブラウザやOSのセキュリティ脆弱性を発見できるとされていて、現時点ではプライベートアクセスのみで一般公開されていない。
このニュースを読んで、正直すごく複雑な気持ちになった。
Anthropicといえば、私がデザインの仕事でも間接的にお世話になっているAI企業だ。Claudeはコピーライティングやクライアントへのブリーフィングをまとめるときにたまに使う。便利だなと思って使っていたけど、その同じ会社が国防総省(DoD)との契約でもめていたり、機密軍事ネットワークでモデルを動かしていたりする話を読むと、少し足がすくむ。
Anthropicはもともと「大規模監視や人間の介在しない完全自律兵器への利用は断る」という線引きをしていて、それがトランプ政権との衝突につながった。その姿勢自体は筋が通っていると思う。でも、今回Mythos Previewを引っ提げてホワイトハウスに歩み寄り、CEOのDario Amodeiが政権幹部と会合を持った、という流れを見ると、「結局、権力との取引なんだな」とも感じてしまう。
Midjourneyでビジュアルを作るとき、Adobe Fireflyでバナーを調整するとき、私はそのAIが誰の資金で、何のために開発されているかをほとんど気にしてこなかった。使えるから使う。クライアントの締め切りに間に合うから使う。それだけだった。
でも今回の記事を読んで、少し立ち止まった。同じ「AIツール」というくくりでも、その技術がどこに向かっているかによって、自分の仕事への向き合い方も変わってくるかもしれない。
私がずっと抱えているジレンマは「使わないと競合に負ける、でも全部任せると自分が消える」というやつだ。でもそれはあくまで、スキルとしての問題だと思っていた。今回感じたのは、それとは別の次元の問いだ。使うツールの開発思想や政治的な動きを、どこまで知った上で使うべきか、という話。
デザイナーとしてロゴやブランドのアイデンティティを扱う仕事をしていると、「何を選ぶか」は価値観の表明でもあると思っている。フォントを選ぶのと同じように、ツールを選ぶことにも意味がある。そう考えると、自分が使うAIの「素行」を全く知らないのはちょっと無責任だった気もする。
別に今すぐツールを全部乗り換えようとか、そういう話ではない。Anthropicを否定したいわけでも、Claude Mythos Previewが悪だと言いたいわけでもない。むしろ、使い続けるにしても「何も知らずに使う」のと「どういう会社か知った上で使う」のは違うよな、と気づいた話だ。
自分が次にやろうと思っているのは、普段使っているAIツールの利用規約や開発方針を、さらっとでいいので読み直してみること。難しいことを全部理解しようとは思わない。でも、自分のデザインの仕事に使うものだから、最低限の「どういう姿勢で作られているか」くらいは把握しておきたい。
このニュースを読んで、正直すごく複雑な気持ちになった。
「ツールを使う」ってどこまでの話なの
Anthropicといえば、私がデザインの仕事でも間接的にお世話になっているAI企業だ。Claudeはコピーライティングやクライアントへのブリーフィングをまとめるときにたまに使う。便利だなと思って使っていたけど、その同じ会社が国防総省(DoD)との契約でもめていたり、機密軍事ネットワークでモデルを動かしていたりする話を読むと、少し足がすくむ。
Anthropicはもともと「大規模監視や人間の介在しない完全自律兵器への利用は断る」という線引きをしていて、それがトランプ政権との衝突につながった。その姿勢自体は筋が通っていると思う。でも、今回Mythos Previewを引っ提げてホワイトハウスに歩み寄り、CEOのDario Amodeiが政権幹部と会合を持った、という流れを見ると、「結局、権力との取引なんだな」とも感じてしまう。
私が使うツールの「裏側」を考えたことがあるか
Midjourneyでビジュアルを作るとき、Adobe Fireflyでバナーを調整するとき、私はそのAIが誰の資金で、何のために開発されているかをほとんど気にしてこなかった。使えるから使う。クライアントの締め切りに間に合うから使う。それだけだった。
でも今回の記事を読んで、少し立ち止まった。同じ「AIツール」というくくりでも、その技術がどこに向かっているかによって、自分の仕事への向き合い方も変わってくるかもしれない。
私がずっと抱えているジレンマは「使わないと競合に負ける、でも全部任せると自分が消える」というやつだ。でもそれはあくまで、スキルとしての問題だと思っていた。今回感じたのは、それとは別の次元の問いだ。使うツールの開発思想や政治的な動きを、どこまで知った上で使うべきか、という話。
デザイナーとしてロゴやブランドのアイデンティティを扱う仕事をしていると、「何を選ぶか」は価値観の表明でもあると思っている。フォントを選ぶのと同じように、ツールを選ぶことにも意味がある。そう考えると、自分が使うAIの「素行」を全く知らないのはちょっと無責任だった気もする。
別に今すぐツールを全部乗り換えようとか、そういう話ではない。Anthropicを否定したいわけでも、Claude Mythos Previewが悪だと言いたいわけでもない。むしろ、使い続けるにしても「何も知らずに使う」のと「どういう会社か知った上で使う」のは違うよな、と気づいた話だ。
自分が次にやろうと思っているのは、普段使っているAIツールの利用規約や開発方針を、さらっとでいいので読み直してみること。難しいことを全部理解しようとは思わない。でも、自分のデザインの仕事に使うものだから、最低限の「どういう姿勢で作られているか」くらいは把握しておきたい。