生成AI、職場で広まらないのはなぜ?マーケ目線で考えてみた

高橋 沙織
高橋 沙織 20代・ デジタルマーケター
「全社でAI使おう」って経営から号令が出たのに、気づいたら自分だけ使ってる、みたいな状況、正直見覚えがある。

私はChatGPTで広告文の下書きやSNSキャプションを毎日生成してる。作業時間が体感で3割くらい減った。でも隣の席の先輩は「なんか怖くて」と一度も開いてない。この温度差、すごくリアルだなと思った。

先日、生成AIの社内浸透に関する記事を読んで、なるほどと思う部分がたくさんあった。社員が抵抗する心理として「怖い・不安」「難しい・わからない」「仕事を奪われる」「面倒・時間がない」「評価につながらない」の5タイプが挙げられていた。これ、マーケチームでも全部当てはまる。

数字で語れないと人は動かない



私がAIを使い続けてる理由は単純で、ROIが出てるからだ。広告文のA/Bテストで、AI生成バリエーションの方がCTRが1.2倍出たケースがある。こういう実測値があると「使う理由」が明確になる。

でも周りに広めようとしたとき、「なんか良いらしいよ」だけじゃ誰も動かない。記事の中で「なぜ導入するのかを経営の言葉で示す」というステップが紹介されていた。これ、チーム内でも同じだと思う。数字で示せないと人は動かない。「CTRが上がった」「1本あたりの制作時間が○分短縮した」という形にしないと、感覚論で終わる。

もう一つ刺さったのが「スモールスタートで成功体験を作る」というアプローチだ。全員に一斉に使わせようとするから失敗する。まず1人か2人が数字を出して、それを社内で共有する。AIチャンピオン制度みたいな仕組みで自走させるというやり方は、SNS広告チームでも使えると思った。

ガイドラインがないと怖くて使えない、は本当の話



もう一つ、情報漏洩リスクの話が出てきた。これは「怖い・不安」タイプの人が動けない最大の理由だと感じる。実際、クライアントの未公開キャンペーン情報をうっかり入力してしまったら?という不安は、マーケ職だと特にリアルだ。

記事では「ガイドラインと利用ルールを先に整備する」ことが浸透の前提として挙げられていた。これがないと、慎重な人ほど「使っていいのかわからない」と止まってしまう。逆に言えば、ルールがあれば動ける人は一気に増える。うちのチームにも簡単な入力禁止事項リストがあれば、もう少し広まるかもしれないと思った。

結局、AI浸透の問題って技術じゃなくて「人が動く理由を設計できてるか」の問題だ。マーケで言えば、ユーザーに行動してもらうためにCTAを最適化するのと構造は同じ。「使え」と言うだけじゃコンバージョンしない。

自分は来週、チームの朝会でAI使用前後の作業時間比較を5分だけ共有してみるつもりだ。数字を見せれば、少しは興味を持ってくれる人が出てくる気がしてる。

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