先日、IntelとGoogleが次世代AIおよびクラウドインフラの推進に向けた戦略的な提携強化を発表した。Google CloudにIntel Xeon 6プロセッサを搭載した新インスタンス(C4やN4など)が順次展開されるという内容だ。
これを読んで最初に思ったのは、「またベンダーの提携発表か」ではなく、「これ、稟議の説明に使えるな」という感覚だった。
うちの経営陣にAI投資の話をすると、必ずGPUの話になる。NVIDIAか、クラウドのGPUインスタンスか、という二択思考だ。でも今回の発表が面白いのは、IntelがCPUとIPU(Infrastructure Processing Unit)の組み合わせを推している点にある。
IPUというのは、ネットワークやストレージ、セキュリティといったインフラ機能を専用チップで処理することで、ホストCPUの負荷を減らす仕組みだ。「アクセラレータだけがAIに必要なのではなく、バランスの取れたシステム設計が重要」というのがIntelとGoogleの共通見解らしい。
これ、経営陣への説明にそのまま使える話だと思った。「GPU増強=AI対応完了」ではないという根拠として、大手メーカーとクラウドの巨人が揃って言っているわけだから説得力がある。
今うちの部門では、営業支援ツールのクラウド移行を検討している。複数のベンダーから提案を受けている最中だが、提案書に書かれている「AIによる生産性向上」の根拠が薄いものが多い。
GPUインスタンスを使うと書いてあっても、それが本当に自社のワークロードに最適なのかどうか、判断材料がない。今回の件で言えば、CPUとインフラ専用チップの組み合わせによってTCO(総所有コスト)を下げるというアプローチもある。ベンダーに「なぜこの構成なのか」を問える具体的な軸が一つ増えた感じだ。
稟議を通すために経営陣を説得するとき、「コスト削減」は必ず求められる。「このクラウド基盤はどこのCPUを使っていて、インフラ処理はどう設計されているか」という問いを持っておくだけで、ベンダー側の回答の質が変わってくる。
GoogleのAIインフラ担当SVPは「IntelはGoogleの20年来の信頼できるパートナー」とコメントしている。こういう長期的な関係性がある提携の発表は、短期的なマーケティングとは少し重みが違う。根拠として使えるかどうかの判断材料になる。
自分の部下25人のうち、こういうインフラ寄りの話に興味を持つのは数人だ。でも、ベンダー評価や稟議書作成に関わるメンバーには読んでおいてほしい内容だと思った。
「AIツールを入れればいい」という発想から、「どんなインフラの上で動いているかを問う」発想に変わってもらうのが目的だ。ツールの選定理由を聞かれたとき、「なんとなくGPUがついてるから」では話にならない。
来週の部内MTGで、この提携の話を5分だけ共有してみるつもりだ。稟議資料の「システム選定理由」欄に書ける言葉を一つでも増やしておきたい。
これを読んで最初に思ったのは、「またベンダーの提携発表か」ではなく、「これ、稟議の説明に使えるな」という感覚だった。
「AIはGPUだけ」という経営陣の思い込みをどう崩すか
うちの経営陣にAI投資の話をすると、必ずGPUの話になる。NVIDIAか、クラウドのGPUインスタンスか、という二択思考だ。でも今回の発表が面白いのは、IntelがCPUとIPU(Infrastructure Processing Unit)の組み合わせを推している点にある。
IPUというのは、ネットワークやストレージ、セキュリティといったインフラ機能を専用チップで処理することで、ホストCPUの負荷を減らす仕組みだ。「アクセラレータだけがAIに必要なのではなく、バランスの取れたシステム設計が重要」というのがIntelとGoogleの共通見解らしい。
これ、経営陣への説明にそのまま使える話だと思った。「GPU増強=AI対応完了」ではないという根拠として、大手メーカーとクラウドの巨人が揃って言っているわけだから説得力がある。
ベンダー提案を評価するときの視点が変わる
今うちの部門では、営業支援ツールのクラウド移行を検討している。複数のベンダーから提案を受けている最中だが、提案書に書かれている「AIによる生産性向上」の根拠が薄いものが多い。
GPUインスタンスを使うと書いてあっても、それが本当に自社のワークロードに最適なのかどうか、判断材料がない。今回の件で言えば、CPUとインフラ専用チップの組み合わせによってTCO(総所有コスト)を下げるというアプローチもある。ベンダーに「なぜこの構成なのか」を問える具体的な軸が一つ増えた感じだ。
稟議を通すために経営陣を説得するとき、「コスト削減」は必ず求められる。「このクラウド基盤はどこのCPUを使っていて、インフラ処理はどう設計されているか」という問いを持っておくだけで、ベンダー側の回答の質が変わってくる。
GoogleのAIインフラ担当SVPは「IntelはGoogleの20年来の信頼できるパートナー」とコメントしている。こういう長期的な関係性がある提携の発表は、短期的なマーケティングとは少し重みが違う。根拠として使えるかどうかの判断材料になる。
部下への情報共有はどうするか
自分の部下25人のうち、こういうインフラ寄りの話に興味を持つのは数人だ。でも、ベンダー評価や稟議書作成に関わるメンバーには読んでおいてほしい内容だと思った。
「AIツールを入れればいい」という発想から、「どんなインフラの上で動いているかを問う」発想に変わってもらうのが目的だ。ツールの選定理由を聞かれたとき、「なんとなくGPUがついてるから」では話にならない。
来週の部内MTGで、この提携の話を5分だけ共有してみるつもりだ。稟議資料の「システム選定理由」欄に書ける言葉を一つでも増やしておきたい。