週300万人が使うAIツールが、採用コストを下げるかもしれない話

木村 俊介
木村 俊介 30代・ スタートアップ創業者
先週、投資家との面談でこんな話が出た。「競合がCodexをエンジニアリング全体に使い始めたらしい」。正直ピンとこなかった。Codexってコード補完ツールでしょ、うちには関係ないかなと思っていた。

ところが帰宅後に詳細を調べてみたら、全然違う話だった。

採用1人分の仕事を、ツールが肩代わりする時代



今回のアップデートで驚いたのは、Codexが「コードを書く」だけじゃなくなったことだ。GitHubのレビューコメントへの対応、PRのマージ、SlackやNotion、Gmailをまたいだタスク管理まで自動でやる。それも複数のエージェントが並行して動く。

週300万人以上の開発者が使っているというのも驚きだが、それより気になったのは「自動化の範囲」だ。例えば、Codexが朝起きてGoogle Docsの未対応コメントを拾い、Slackから関連スレッドを引っ張り、「今日やるべきことリスト」を作ってくれる。これ、ジュニアのプロジェクト管理担当がやっていた仕事そのものだ。

8人規模のうちのチームで、エンジニア採用は常に悩みの種だ。採用コストも高いし、即戦力になるまで時間もかかる。「このツールを使いこなせるエンジニアが1人いれば、採用を1〜2年先送りできるかもしれない」と本気で考えた。

競合が先に使い始めたら、差がつく前に動く



Codexには今回90以上の新しいプラグインが追加された。JIRAを管理するAtlassian Rovo、GitLab Issues、CircleCIあたりはエンジニアリングの現場で直撃する内容だ。うちはまだJira導入してないが、GitLabは使っている。つまり今日から使える話だ。

ここで投資家に話したのは「ツールのコスパ」ではなく「採用戦略との組み合わせ」だ。エンジニアを採用するのではなく、1人のエンジニアにこういうツールを持たせてスコープを広げる。そうすれば採用コストを抑えながらPMFの検証スピードを上げられる。投資家の反応は悪くなかった。

もちろん、魔法ではない。使いこなすには学習コストがかかるし、どのタスクを任せるかの設計も必要だ。だが「AIに任せられる仕事を切り出す設計」自体が、今後の採用基準や組織設計にも影響してくる。

まず自分は来週、GitLabのIssue管理とPRレビューだけCodexに任せて1週間試してみるつもりだ。そこから判断する。

無料相談受付中

AI開発・DX推進についてお気軽にご相談ください。オンライン30分から。

無料相談を申し込む