Summer Game Fest Live 2026を眺めていて、ふと考えた。
ファイナルファンタジーVIIのリメイク三部作が完結する、という発表があった。あの膨大な世界観を、今の技術でどう再現するかという話だ。
ゲームのビジュアルって、毎年本当に凄みが増している。そのたびに「これ、AI使ってるのかな」と思ってしまう自分がいる。
正直、ちょっと怖い。
フリーランスでロゴやブランディングをやって5年になる。最初の2年は手を動かすことだけを考えていた。でも3年目あたりから、MidjourneyやAdobe Fireflyを業務に取り込みはじめた。
クライアントへの提案段階で、方向性のビジュアルイメージを素早く作れるのは本当に助かる。5案出してと言われたとき、以前は3日かかっていた初稿が、半日で出せるようになった。
それは事実だし、使わないと競合に負けるとも思っている。
AIで出てきたビジュアルを見て、パートナーに「これ、好きだね」と言われたことがある。
確かに自分のプロンプトで作った。でも正直、「これは私が作った」と言い切れなかった。
迷う、というより、言葉が出なかった。
Midjourneyのプロンプトには、自分の審美眼が乗っている。どんな質感を選ぶか、どの色温度を指定するか、何を除外するか。そこに5年分の経験は確かに入っている。
ただ、手を動かしていないという事実は消えない。活版印刷を趣味でやっている身としては、なおさらその感覚が鋭くなる。版に直接触れて、ズレを感じて、刷ってみて初めてわかることがある。そのプロセスが好きだから。
AIツールはそのプロセスを省略してくれる。省略がありがたいときと、省略されたくないときがある。
その区別を、自分がまだうまく言語化できていない。
先月、小さな飲食店のロゴを引き受けた。オーナーさんはとても細かい人で、何度も打ち合わせをした。
初稿を出したとき、「林さんが描いてくれたんですよね」と言われた。
AdobeのFireflyで方向性を探ってから、Illustratorで仕上げた、というのが正確なところだ。でも「そうです」とだけ答えた。
後から、それでよかったのかとずっと引っかかっている。
制作プロセスを開示するルールはない。でも、信頼してくれているクライアントに対して、どこまで話すべきかという問いはずっと残る。
価格交渉の場面でも、AIを使っているなら安くなるのでは、と思われることへの怖さもある。でも時間が半分になったなら、価格も半分が妥当なのかという話は、そんなに単純じゃない。
プロンプトを精度よく書く技術にも、経験が要る。ゼロから知識なしには成り立たない。
Summer Game Fest 2026の会場で発表されたゲームたちも、きっとAIと人の手が複雑に絡み合っている。
1本のゲームを作る数百人のクレジットに、AIはどう記載されるのか、あるいはされないのか。
それはゲーム業界だけの問題じゃない、と思いながら画面を眺めていた。
使うことは決めた。ただ、自分の中でどう位置付けるかは、まだ決まっていない。
そこを曖昧にしたまま進んでいくことへの居心地の悪さは、しばらく抱えていくしかなさそうだ。
ファイナルファンタジーVIIのリメイク三部作が完結する、という発表があった。あの膨大な世界観を、今の技術でどう再現するかという話だ。
ゲームのビジュアルって、毎年本当に凄みが増している。そのたびに「これ、AI使ってるのかな」と思ってしまう自分がいる。
正直、ちょっと怖い。
フリーランスでロゴやブランディングをやって5年になる。最初の2年は手を動かすことだけを考えていた。でも3年目あたりから、MidjourneyやAdobe Fireflyを業務に取り込みはじめた。
クライアントへの提案段階で、方向性のビジュアルイメージを素早く作れるのは本当に助かる。5案出してと言われたとき、以前は3日かかっていた初稿が、半日で出せるようになった。
それは事実だし、使わないと競合に負けるとも思っている。
でも、この絵は誰の絵なのか
AIで出てきたビジュアルを見て、パートナーに「これ、好きだね」と言われたことがある。
確かに自分のプロンプトで作った。でも正直、「これは私が作った」と言い切れなかった。
迷う、というより、言葉が出なかった。
Midjourneyのプロンプトには、自分の審美眼が乗っている。どんな質感を選ぶか、どの色温度を指定するか、何を除外するか。そこに5年分の経験は確かに入っている。
ただ、手を動かしていないという事実は消えない。活版印刷を趣味でやっている身としては、なおさらその感覚が鋭くなる。版に直接触れて、ズレを感じて、刷ってみて初めてわかることがある。そのプロセスが好きだから。
AIツールはそのプロセスを省略してくれる。省略がありがたいときと、省略されたくないときがある。
その区別を、自分がまだうまく言語化できていない。
クライアントに話すべきか、という問題
先月、小さな飲食店のロゴを引き受けた。オーナーさんはとても細かい人で、何度も打ち合わせをした。
初稿を出したとき、「林さんが描いてくれたんですよね」と言われた。
AdobeのFireflyで方向性を探ってから、Illustratorで仕上げた、というのが正確なところだ。でも「そうです」とだけ答えた。
後から、それでよかったのかとずっと引っかかっている。
制作プロセスを開示するルールはない。でも、信頼してくれているクライアントに対して、どこまで話すべきかという問いはずっと残る。
価格交渉の場面でも、AIを使っているなら安くなるのでは、と思われることへの怖さもある。でも時間が半分になったなら、価格も半分が妥当なのかという話は、そんなに単純じゃない。
プロンプトを精度よく書く技術にも、経験が要る。ゼロから知識なしには成り立たない。
Summer Game Fest 2026の会場で発表されたゲームたちも、きっとAIと人の手が複雑に絡み合っている。
1本のゲームを作る数百人のクレジットに、AIはどう記載されるのか、あるいはされないのか。
それはゲーム業界だけの問題じゃない、と思いながら画面を眺めていた。
使うことは決めた。ただ、自分の中でどう位置付けるかは、まだ決まっていない。
そこを曖昧にしたまま進んでいくことへの居心地の悪さは、しばらく抱えていくしかなさそうだ。