Microsoftが、脆弱性を公開した人物に対して法的措置を検討しているという記事を読んだ。Nightmare Eclipseというアカウントが、proof-of-conceptのコードを公開したことが発端らしい。Microsoftはそれを「適切な手順を踏んでいない」と主張している。でも面白いのはここから。セキュリティ研究者のKevin Beaumont が指摘しているように、MicrosoftはそのNightmare Eclipseを訴えようとしながら、過去に同じことをやってきた人たちを雇ってきた会社でもある。ゼロデイ脆弱性を公開した経験者、刑事犯罪歴のある人物さえも。
正直、セキュリティの話は自分の専門外だ。でも読み進めていくうちに、「これ、デザインの話と構造が似てるな」と思ってしまった。「ルールに従え」と言う側が、自分たちの都合でそのルールを使い分けている感じ。その居心地の悪さは、なんとなくわかる気がした。
ここ最近、MidjourneyやAdobe Fireflyを仕事に使うたびに、似たようなもやもやを感じる。クライアントから「AIで作ったんですか?」と聞かれると、少し身構えてしまう。使っていると言えば「じゃあ安くなりますよね」という話になることもあるし、使っていないと言い切るのも正確じゃない。どちらも、なんかちょっと違う。
Adobe Fireflyは商用利用を前提に学習データを整備してきたツールだから、そこは安心して使える。でも、Midjourneyはまだグレーな部分が残っている。「使ってはいけない」わけじゃないけど、「堂々と使える」とも言い切れない。そのラインが不明確なまま、クライアントワークに組み込んでいる自分がいる。
Microsoftの話に戻ると、Beaumont のコメントが鋭くて。「Microsoftの論理で行けば、GitHub・GitLab・MicrosoftのSRCアカウントまで停止させられた後で、どうやって責任ある報告をしろというんだ」という話。排除しておいて、正規のルートで来いというのは、矛盾してる。
デザイナーとして独立して5年。ロゴやブランディングの仕事では、まだAIは補助的な使い方しかしていない。でもWebのビジュアル素材は、もうかなりの割合でAIを通している。パートナーに「最近どっちが多いの、手で作るの、AIで出すの」と聞かれて、少し考え込んでしまった。
正直、割合は変わってきている。ラフの段階でFireflyを使って方向性を3パターン出して、そこから手で詰める、という流れが増えた。時間は確かに短くなった。でも、何かが薄くなっている感覚もある。うまく言葉にできないけど、「迷いながら作る時間」みたいなもの。
Microsoftの件で思ったのは、「ルールを使う側が有利すぎると、それはもうルールじゃなくて武器だ」ということだ。デザインの文脈で言えば、AIを使う側・使われる側の力関係が、まだ誰にも整理できていない。クライアントは「AIでもいい」と言いながら、「でもあなたらしさが欲しい」とも言う。
その「あなたらしさ」が何かを、自分でちゃんと説明できるうちは大丈夫だと思ってる。でも、全部任せ続けた先で、自分がどこにいるかわからなくなるのが、一番ちょっと怖い。
MicrosoftとNightmare Eclipseの話は、セキュリティの世界の問題だ。ただ、「ルールに従った人間が不利になる構造」は、デザインの現場でもじわじわと現れている。次の案件では、AIをどこまで使ったか、自分の言葉で説明できる準備をしておこうと思っている。
正直、セキュリティの話は自分の専門外だ。でも読み進めていくうちに、「これ、デザインの話と構造が似てるな」と思ってしまった。「ルールに従え」と言う側が、自分たちの都合でそのルールを使い分けている感じ。その居心地の悪さは、なんとなくわかる気がした。
AIツールの「正しい使い方」って、誰が決めるんだろう
ここ最近、MidjourneyやAdobe Fireflyを仕事に使うたびに、似たようなもやもやを感じる。クライアントから「AIで作ったんですか?」と聞かれると、少し身構えてしまう。使っていると言えば「じゃあ安くなりますよね」という話になることもあるし、使っていないと言い切るのも正確じゃない。どちらも、なんかちょっと違う。
Adobe Fireflyは商用利用を前提に学習データを整備してきたツールだから、そこは安心して使える。でも、Midjourneyはまだグレーな部分が残っている。「使ってはいけない」わけじゃないけど、「堂々と使える」とも言い切れない。そのラインが不明確なまま、クライアントワークに組み込んでいる自分がいる。
Microsoftの話に戻ると、Beaumont のコメントが鋭くて。「Microsoftの論理で行けば、GitHub・GitLab・MicrosoftのSRCアカウントまで停止させられた後で、どうやって責任ある報告をしろというんだ」という話。排除しておいて、正規のルートで来いというのは、矛盾してる。
「消えてから気づく」のが一番こわい
デザイナーとして独立して5年。ロゴやブランディングの仕事では、まだAIは補助的な使い方しかしていない。でもWebのビジュアル素材は、もうかなりの割合でAIを通している。パートナーに「最近どっちが多いの、手で作るの、AIで出すの」と聞かれて、少し考え込んでしまった。
正直、割合は変わってきている。ラフの段階でFireflyを使って方向性を3パターン出して、そこから手で詰める、という流れが増えた。時間は確かに短くなった。でも、何かが薄くなっている感覚もある。うまく言葉にできないけど、「迷いながら作る時間」みたいなもの。
Microsoftの件で思ったのは、「ルールを使う側が有利すぎると、それはもうルールじゃなくて武器だ」ということだ。デザインの文脈で言えば、AIを使う側・使われる側の力関係が、まだ誰にも整理できていない。クライアントは「AIでもいい」と言いながら、「でもあなたらしさが欲しい」とも言う。
その「あなたらしさ」が何かを、自分でちゃんと説明できるうちは大丈夫だと思ってる。でも、全部任せ続けた先で、自分がどこにいるかわからなくなるのが、一番ちょっと怖い。
MicrosoftとNightmare Eclipseの話は、セキュリティの世界の問題だ。ただ、「ルールに従った人間が不利になる構造」は、デザインの現場でもじわじわと現れている。次の案件では、AIをどこまで使ったか、自分の言葉で説明できる準備をしておこうと思っている。