先日、顧問先の小林社長(建設業、従業員22名)から「先生、NECとなんとかってAIが組んで銀行系に入り込んだって聞いたんですけど、うちにも関係ありますか?」と聞かれました。
ニュースの話は把握していました。NECとAnthropicが4月に協業を発表して、6月にはMS&ADインシュアランスグループや三井住友フィナンシャルグループ、住友生命など国内の金融機関8社が参画したという件です。Claudeという生成AIを使って、金融サービスの品質向上・業務効率化・セキュリティ強化の3本柱で動いていくという内容でした。
小林社長に「直接すぐに関係するわけじゃないですけど、無関係でもないですよ」と答えました。
金融機関が動くときには、必ずその周辺にいる中小企業にも波が来ます。融資審査のやり方が変わるかもしれないし、保険の提案が変わるかもしれない。今回の取り組みでは「顧客への新たな付加価値の提供やユーザー体験の改善」という方向性も含まれていますから、いずれ中小企業の経営者が金融機関と接する場面にも変化が出てくるはずです。
小林社長はあまりピンと来ていない様子でしたが、「要は担当の銀行員さんが持ってくる資料の精度が上がったり、融資の相談をするときの質問の仕方が変わったりするかもしれない、ということです」と言ったら「それは早めに知っておきたいですね」と表情が変わりました。
こういう話は、難しい言葉のまま渡してもしょうがないんですよね。
最近、顧問先からのAI関連の相談の質が変わってきたと感じています。以前は「ChatGPTって何ですか?」というゼロからの質問が多かったのですが、今は「〇〇という会社がAIを使っているって聞きました、うちはどうしたらいいですか」というように、具体的な事例を見聞きしてから来るケースが増えました。
飲食店を経営している田中社長(席数40席、スタッフ12名)は、去年まではfreeeの使い方でいっぱいいっぱいだったのに、今年に入ってから「仕入れの予測をAIでできないか」と聞いてきました。具体的には食材ロスを月に3〜4万円減らせたらという話で、規模感としては現実的です。
ただ、金融機関8社がNECとAnthropicを通じて動いているような話と、中小企業の日常業務は、まだ直結していません。大手が動く→業界標準が変わる→中小にも適用が求められる、というサイクルには時間がかかります。
今の段階で顧問先に伝えるべきことは次の3点だと整理しています。
正直に言うと、私はAIエンジニアでも金融機関の人間でもないので、「BluStellarがどう動くか」の技術的な詳細は語れないし、語る必要もないと思っています。私の役割は、こういうニュースを顧問先が聞いたときに「うちには関係ない」と見落とさないよう、ちゃんと解釈を添えて届けることです。
先月、別の顧問先(クリニック、常勤スタッフ8名)の院長先生から「医療分野にもこういうAIが来ますかね」と聞かれました。金融と医療では規制も文脈も全然違いますが、「来ると思います、ただ医療は特にセキュリティと個人情報の扱いが厳しいので、まずそちらの整備が先です」と答えました。院長先生はすぐ「じゃあ電子カルテのクラウド移行を急いだほうがいいってことですか」と返してきました。話が早くて助かる顧問先です。
AIのニュースは専門的な言葉が多くて、読み手によってはそのまま流れていきがちです。でも、金融機関8社という具体的な顔ぶれを見ると「本格的に動き始めた」という実感があります。顧問先がこの波を機会として捉えられるかどうかは、私が何をどう伝えるかにかかっている部分が大きい。そのことを、改めて意識させてくれるニュースでした。
次の訪問で、まず各社の手元にあるデータの整理状況から確認してみるつもりです。
ニュースの話は把握していました。NECとAnthropicが4月に協業を発表して、6月にはMS&ADインシュアランスグループや三井住友フィナンシャルグループ、住友生命など国内の金融機関8社が参画したという件です。Claudeという生成AIを使って、金融サービスの品質向上・業務効率化・セキュリティ強化の3本柱で動いていくという内容でした。
小林社長に「直接すぐに関係するわけじゃないですけど、無関係でもないですよ」と答えました。
なぜ金融機関がAIに本腰を入れているのか
金融機関が動くときには、必ずその周辺にいる中小企業にも波が来ます。融資審査のやり方が変わるかもしれないし、保険の提案が変わるかもしれない。今回の取り組みでは「顧客への新たな付加価値の提供やユーザー体験の改善」という方向性も含まれていますから、いずれ中小企業の経営者が金融機関と接する場面にも変化が出てくるはずです。
小林社長はあまりピンと来ていない様子でしたが、「要は担当の銀行員さんが持ってくる資料の精度が上がったり、融資の相談をするときの質問の仕方が変わったりするかもしれない、ということです」と言ったら「それは早めに知っておきたいですね」と表情が変わりました。
こういう話は、難しい言葉のまま渡してもしょうがないんですよね。
「先生、これ使えますか?」のパターンが変わってきた
最近、顧問先からのAI関連の相談の質が変わってきたと感じています。以前は「ChatGPTって何ですか?」というゼロからの質問が多かったのですが、今は「〇〇という会社がAIを使っているって聞きました、うちはどうしたらいいですか」というように、具体的な事例を見聞きしてから来るケースが増えました。
飲食店を経営している田中社長(席数40席、スタッフ12名)は、去年まではfreeeの使い方でいっぱいいっぱいだったのに、今年に入ってから「仕入れの予測をAIでできないか」と聞いてきました。具体的には食材ロスを月に3〜4万円減らせたらという話で、規模感としては現実的です。
ただ、金融機関8社がNECとAnthropicを通じて動いているような話と、中小企業の日常業務は、まだ直結していません。大手が動く→業界標準が変わる→中小にも適用が求められる、というサイクルには時間がかかります。
今の段階で顧問先に伝えるべきことは次の3点だと整理しています。
- 金融機関がAIを使って審査・提案の精度を上げる動きは本物で、今後数年で中小企業との接点にも影響が出る
- 今すぐ同じことをする必要はないが、「どんなデータが自社にあるか」を整理しておくことに損はない
- AIツールの導入より先に、経理・在庫・顧客情報のデータがきれいに整っているかどうかを確認するほうが先
私が顧問先に言えることの限界と役割
正直に言うと、私はAIエンジニアでも金融機関の人間でもないので、「BluStellarがどう動くか」の技術的な詳細は語れないし、語る必要もないと思っています。私の役割は、こういうニュースを顧問先が聞いたときに「うちには関係ない」と見落とさないよう、ちゃんと解釈を添えて届けることです。
先月、別の顧問先(クリニック、常勤スタッフ8名)の院長先生から「医療分野にもこういうAIが来ますかね」と聞かれました。金融と医療では規制も文脈も全然違いますが、「来ると思います、ただ医療は特にセキュリティと個人情報の扱いが厳しいので、まずそちらの整備が先です」と答えました。院長先生はすぐ「じゃあ電子カルテのクラウド移行を急いだほうがいいってことですか」と返してきました。話が早くて助かる顧問先です。
AIのニュースは専門的な言葉が多くて、読み手によってはそのまま流れていきがちです。でも、金融機関8社という具体的な顔ぶれを見ると「本格的に動き始めた」という実感があります。顧問先がこの波を機会として捉えられるかどうかは、私が何をどう伝えるかにかかっている部分が大きい。そのことを、改めて意識させてくれるニュースでした。
次の訪問で、まず各社の手元にあるデータの整理状況から確認してみるつもりです。