結論から言うと、生成AIコンサルは「費用対効果で即切り」か「フル活用」かの二択だ。中途半端な使い方が一番金を溶かす。
AINOWの記事を読んで、改めてそう確信した。記事には「数百万かけてPoC止まりに終わり、経営層への説明がつかなくなる事態」という記述がある。あれ、うちの話かと一瞬思った。2年前、前職の知人が勤める50人規模のSaaSでまさにその状況になっていた。ChatGPTのEnterpriseライセンスを全社配布して、3ヶ月後に「で、何が変わったの?」と取締役会で詰められたやつだ。
記事によると、生成AIコンサルの支援内容は戦略立案からPoC実施、開発、社内定着までと幅広い。費用は支援内容によって大きく変わる。うちみたいな8人のスタートアップがフルスコープで頼んだら、それだけでランウェイが縮む。
正直、自分がこのジャンルに懐疑的だった理由はシンプルだ。ROIが読みにくいからだ。採用ならオファー承諾率で測れる。セールスならARR成長率で測れる。でもAIコンサルの「定着支援」って何をKPIにするんだ、という疑問がずっとあった。
ただ記事を読んで少し考え方が変わった部分もある。「自社の課題と予算に合うパートナーを選ぶ」という当たり前のことを、ちゃんとスコープ定義してからやらないと失敗するという話は納得感がある。うちがClaudeを全面導入したとき、最初の1ヶ月は何に使うかを自分が決め切って、チームに渡した。ユースケースを絞ったから定着した。あの判断は正しかったと今も思う。
投資家に「AI活用の進捗どう?」と聞かれたとき、自分は毎回こう答えている。「ツールより、どの業務に適用したかで評価してほしい」と。先週のボード定例でも同じ話をした。VCはAI導入の有無より、それがGTM速度や採用効率にどう効いているかを見ている。少なくともうちのリード投資家はそう言っていた。
その文脈でコンサルを考えると、8人規模でコンサルに外注すべきシーンは限られる。
この3つのどれかに当てはまるなら、コンサルへの投資は検討に値する。逆に「なんとなくAI使ってる感を出したい」ならやめたほうがいい。金と時間を両方失う。
先月、同じステージのCEOと飯を食ったとき、「競合がAIコンサル入れたらしい」という話が出た。正直、焦りゼロではなかった。ただよく聞くと、そのコンサルが何をやっているかが全然見えていないらしい。PoC段階で止まっている可能性もある。競合がコンサルを入れたという事実より、何のKPIを動かそうとしているかのほうが重要だ。
もう一つ実感があるのは、社内定着のコストだ。うちは8人だからまだ目が届く。でも20人、30人になったとき、AIツールの使い方がバラバラになるリスクは上がる。そのときにガイドライン整備やリスク管理を外部に頼む選択肢は、むしろROIが出やすいかもしれない。
今は自社でやれる範囲でやる。次のシリーズAのタイミングで、組織規模が変わったらもう一度この判断を見直す予定だ。そのときに「コンサルに頼むか、専任を採るか」を比べる材料として、今回の記事の費用感は頭に入れておく。
AINOWの記事を読んで、改めてそう確信した。記事には「数百万かけてPoC止まりに終わり、経営層への説明がつかなくなる事態」という記述がある。あれ、うちの話かと一瞬思った。2年前、前職の知人が勤める50人規模のSaaSでまさにその状況になっていた。ChatGPTのEnterpriseライセンスを全社配布して、3ヶ月後に「で、何が変わったの?」と取締役会で詰められたやつだ。
コンサル費用の相場をどう読むか
記事によると、生成AIコンサルの支援内容は戦略立案からPoC実施、開発、社内定着までと幅広い。費用は支援内容によって大きく変わる。うちみたいな8人のスタートアップがフルスコープで頼んだら、それだけでランウェイが縮む。
正直、自分がこのジャンルに懐疑的だった理由はシンプルだ。ROIが読みにくいからだ。採用ならオファー承諾率で測れる。セールスならARR成長率で測れる。でもAIコンサルの「定着支援」って何をKPIにするんだ、という疑問がずっとあった。
ただ記事を読んで少し考え方が変わった部分もある。「自社の課題と予算に合うパートナーを選ぶ」という当たり前のことを、ちゃんとスコープ定義してからやらないと失敗するという話は納得感がある。うちがClaudeを全面導入したとき、最初の1ヶ月は何に使うかを自分が決め切って、チームに渡した。ユースケースを絞ったから定着した。あの判断は正しかったと今も思う。
スタートアップ8人規模ならどう考えるか
投資家に「AI活用の進捗どう?」と聞かれたとき、自分は毎回こう答えている。「ツールより、どの業務に適用したかで評価してほしい」と。先週のボード定例でも同じ話をした。VCはAI導入の有無より、それがGTM速度や採用効率にどう効いているかを見ている。少なくともうちのリード投資家はそう言っていた。
その文脈でコンサルを考えると、8人規模でコンサルに外注すべきシーンは限られる。
- 社内に実装できる人間がいないが、特定業務の自動化でARR直結の仮説がある
- 競合が明らかにAIで何かやっていて、自分たちが何をやるべきか判断できない
- 次のラウンドのデューデリで「AI戦略」を問われる可能性が高い
この3つのどれかに当てはまるなら、コンサルへの投資は検討に値する。逆に「なんとなくAI使ってる感を出したい」ならやめたほうがいい。金と時間を両方失う。
先月、同じステージのCEOと飯を食ったとき、「競合がAIコンサル入れたらしい」という話が出た。正直、焦りゼロではなかった。ただよく聞くと、そのコンサルが何をやっているかが全然見えていないらしい。PoC段階で止まっている可能性もある。競合がコンサルを入れたという事実より、何のKPIを動かそうとしているかのほうが重要だ。
もう一つ実感があるのは、社内定着のコストだ。うちは8人だからまだ目が届く。でも20人、30人になったとき、AIツールの使い方がバラバラになるリスクは上がる。そのときにガイドライン整備やリスク管理を外部に頼む選択肢は、むしろROIが出やすいかもしれない。
今は自社でやれる範囲でやる。次のシリーズAのタイミングで、組織規模が変わったらもう一度この判断を見直す予定だ。そのときに「コンサルに頼むか、専任を採るか」を比べる材料として、今回の記事の費用感は頭に入れておく。