生成AIコンサルの費用相場について整理した記事を読みました。戦略立案からPoC、社内定着まで伴走するタイプのコンサルは、月額数十万円から数百万円という幅があるようです。正直なところ、この「幅」が稟議書を作る側には一番やっかいです。
経営陣に説明するとき、金額の根拠がぼやけているほど質問が飛んできます。「なぜこのベンダーにするのか」「他社と比べてどうなのか」「投資対効果はいつ出るのか」。私の部門は従業員1500名規模の製造業で、営業DX推進という看板を背負っています。予算のラインは確保できていますが、社内調整と稟議プロセスが毎回のボトルネックです。
去年、部下に生成AIツールを一通り触らせたことがあります。25名いる部門で、ざっと15名には試してもらいました。結果は「便利そうだけど、何に使えばいいかわからない」という反応が大半でした。参考記事でも指摘されていた「ChatGPTを配っただけで成果につながっていない」という状況と、まったく同じです。
使い道が見えないのは、ツールではなく設計の問題です。どの業務プロセスに当てはめるか、どこがボトルネックかを整理しないまま渡しても、現場は動けません。そこで外部のコンサルに入ってもらう選択肢が浮かびます。ただ、ベンダー選定を誤ると数百万円かけてPoC止まりになるリスクがある、とも書かれていました。この一文はかなりリアルに刺さりました。
記事に「自社の業界や同規模での支援実績があるか」という選定基準が挙げられていました。これは当然として、私がそれ以上に気にするのは以下の三点です。
三つ目は少し地味に見えますが、実際にはここが大きいです。稟議書と経営報告の言語は現場のそれとは違います。「このAI導入でリードタイム短縮に何%寄与したか」を数字で示せるかどうか、ベンダーに聞くと温度感がわかります。答えが曖昧なところは、現場支援は得意でも経営折衝には慣れていないケースが多いです。
妻に「また夜中に稟議書の修正してるの」と言われた先月末を思い出します。費用対効果の欄を何度書き直したか。あの時間をもう少し短縮できるなら、多少のコンサル費用は安いかもしれません。
生成AIコンサルの費用を稟議に載せるとき、単純な「月額×契約期間」では通りにくいです。経営陣が見たいのは、その投資がいくらの業務コスト削減か、あるいは売上貢献に換算できるかです。
たとえば営業部門の提案書作成時間が月平均20時間かかっているとします。コンサルが入って半分になれば、25名×10時間のリソースが空きます。これを人件費単価に掛けると、一定の数字が出ます。この「換算の型」を最初から一緒に作ってくれるベンダーかどうかは、最初の提案段階で見極めるべきです。
参考記事には「費用対効果の考え方」という項目もありました。コスト削減だけでなく、売上機会の拡大や意思決定速度の向上まで含めて試算する視点は、経営陣への説明に使えます。私も次のコンサル選定では、この枠組みを最初から提案書に組み込んでもらう条件にしようと考えています。
ベンダーに「経営陣向けのKPI設計から一緒にやれますか」と聞いて、すぐに答えられるかどうか。そこで選択肢はだいぶ絞れます。
経営陣に説明するとき、金額の根拠がぼやけているほど質問が飛んできます。「なぜこのベンダーにするのか」「他社と比べてどうなのか」「投資対効果はいつ出るのか」。私の部門は従業員1500名規模の製造業で、営業DX推進という看板を背負っています。予算のラインは確保できていますが、社内調整と稟議プロセスが毎回のボトルネックです。
ChatGPTを配っただけでは何も変わらなかった
去年、部下に生成AIツールを一通り触らせたことがあります。25名いる部門で、ざっと15名には試してもらいました。結果は「便利そうだけど、何に使えばいいかわからない」という反応が大半でした。参考記事でも指摘されていた「ChatGPTを配っただけで成果につながっていない」という状況と、まったく同じです。
使い道が見えないのは、ツールではなく設計の問題です。どの業務プロセスに当てはめるか、どこがボトルネックかを整理しないまま渡しても、現場は動けません。そこで外部のコンサルに入ってもらう選択肢が浮かびます。ただ、ベンダー選定を誤ると数百万円かけてPoC止まりになるリスクがある、とも書かれていました。この一文はかなりリアルに刺さりました。
ベンダー選定で私が見ている三つのポイント
記事に「自社の業界や同規模での支援実績があるか」という選定基準が挙げられていました。これは当然として、私がそれ以上に気にするのは以下の三点です。
- 社内のセキュリティ要件に対応できるか (データの外部送信ポリシー含む)
- PoCで終わらず本番展開まで責任を持って伴走できるか
- 経営陣向けのレポーティングや説明資料を一緒に作ってもらえるか
三つ目は少し地味に見えますが、実際にはここが大きいです。稟議書と経営報告の言語は現場のそれとは違います。「このAI導入でリードタイム短縮に何%寄与したか」を数字で示せるかどうか、ベンダーに聞くと温度感がわかります。答えが曖昧なところは、現場支援は得意でも経営折衝には慣れていないケースが多いです。
妻に「また夜中に稟議書の修正してるの」と言われた先月末を思い出します。費用対効果の欄を何度書き直したか。あの時間をもう少し短縮できるなら、多少のコンサル費用は安いかもしれません。
稟議を通すための「費用対効果」の組み立て方
生成AIコンサルの費用を稟議に載せるとき、単純な「月額×契約期間」では通りにくいです。経営陣が見たいのは、その投資がいくらの業務コスト削減か、あるいは売上貢献に換算できるかです。
たとえば営業部門の提案書作成時間が月平均20時間かかっているとします。コンサルが入って半分になれば、25名×10時間のリソースが空きます。これを人件費単価に掛けると、一定の数字が出ます。この「換算の型」を最初から一緒に作ってくれるベンダーかどうかは、最初の提案段階で見極めるべきです。
参考記事には「費用対効果の考え方」という項目もありました。コスト削減だけでなく、売上機会の拡大や意思決定速度の向上まで含めて試算する視点は、経営陣への説明に使えます。私も次のコンサル選定では、この枠組みを最初から提案書に組み込んでもらう条件にしようと考えています。
ベンダーに「経営陣向けのKPI設計から一緒にやれますか」と聞いて、すぐに答えられるかどうか。そこで選択肢はだいぶ絞れます。