結論から言うと、AGIが2028年に来ようが2035年に来ようが、自分の今期のKPIには直接関係ない。ただ、FutureSearchのトラッカーを眺めていて、あることが気になった。
2026年1月から4月の間にAGIの到達予想を更新した専門家や組織は、全員がタイムラインを前倒しした。例外なく。それはつまり、「加速が加速している」という事実だ。Google DeepMindのデミス・ハサビスCEOが「2030年頃、場合によっては2029年」と言っている一方で、NVIDIAのジェンスン・フアンは「もう達成した」とすら言っている。定義がバラバラなまま議論が進んでいる状況なんだが、それが逆に示唆的だ。
自分がこのトレッカーを読んで最初に頭をよぎったのは、採用と競合の話だった。AGIの定義として一番しっくりきたのはFutureSearchのもので、「純粋に認知的な作業のほとんどで、人間より優れた品質・速度・コストで自動化できる」というやつ。これがそのまま、自社の採用計画を揺さぶる話になる。
今うちは8人で動いている。正直、カスタマーサクセスとインサイドセールスの採用を検討していたんだが、「認知労働の大半がAIで代替できる」という前提が少し見え始めると、ROIの計算が変わってくる。年収600万円のCS担当を2名雇うのか、Claudeとその周辺ツールに月30万円突っ込んでカバーするのか。そのトレードオフの判断が、今後ますますシビアになる。
MicrosoftとOpenAIの間には「AIが15兆円の利益を出したらAGI達成とみなす」という合意があるらしい。財務指標でAGIを定義するというのは、ある意味で経営者にとっては一番わかりやすい。これをそのまま社内でパクって、「うちのAI活用がどのくらいの業務コストを代替したら次のフェーズに移行するか」という基準を作れないか、と考えている。
AGIタイムラインの話は、最近の投資家との会話でも出てくる。先月のシリーズAの中間報告MTGで、あるVCのパートナーに「AIが全部やってくれるなら、スタートアップへの投資妙味はどこにある?」と聞かれた。自分の答えは「GTMのスピードと業界ドメイン知識の深さ、それと信頼関係の構築だ」というものだったが、正直もう少し磨かないといけないと思っている。
AGIの定義が揺れている間は、「AIが苦手な部分」と「うちが得意な部分」を重ねて見せる説明が有効だ。Anthropicの時代に入って人々がまたAGI到来が近いと感じ始めている、というFutureSearchの観察は、ある意味でAI投資全体の熱が再点火していることを示している。そういう空気の中で資金調達するなら、「AGIが来てもなぜ自分たちは残るか」をきちんと語れないといけない。
ちなみに先週、妻に「AGIが来たら仕事なくなるの?」と聞かれた。なんとも答えに困ったんだが、「定義次第だよ」と答えた。そうしたら「じゃあ定義してる人が一番強いじゃん」と返ってきた。意外と核心をついている。
実際のアクションとして、今やっていることを整理するとこうだ。
採用の判断は、もう少し様子を見る。AGIのタイムラインは誰も正確には読めないが、「前倒し方向にコンセンサスが動いている」という事実は採用計画の前提として織り込む価値がある。
定義がブレたまま議論が進む世界では、自分なりの定義を持っているやつが最初に動けるポジションに立てる。うちにとってのAGIを先に定義するのが、次の一手だ。
2026年1月から4月の間にAGIの到達予想を更新した専門家や組織は、全員がタイムラインを前倒しした。例外なく。それはつまり、「加速が加速している」という事実だ。Google DeepMindのデミス・ハサビスCEOが「2030年頃、場合によっては2029年」と言っている一方で、NVIDIAのジェンスン・フアンは「もう達成した」とすら言っている。定義がバラバラなまま議論が進んでいる状況なんだが、それが逆に示唆的だ。
AGIの定義がブレているのは、競合分析の精度に影響する
自分がこのトレッカーを読んで最初に頭をよぎったのは、採用と競合の話だった。AGIの定義として一番しっくりきたのはFutureSearchのもので、「純粋に認知的な作業のほとんどで、人間より優れた品質・速度・コストで自動化できる」というやつ。これがそのまま、自社の採用計画を揺さぶる話になる。
今うちは8人で動いている。正直、カスタマーサクセスとインサイドセールスの採用を検討していたんだが、「認知労働の大半がAIで代替できる」という前提が少し見え始めると、ROIの計算が変わってくる。年収600万円のCS担当を2名雇うのか、Claudeとその周辺ツールに月30万円突っ込んでカバーするのか。そのトレードオフの判断が、今後ますますシビアになる。
MicrosoftとOpenAIの間には「AIが15兆円の利益を出したらAGI達成とみなす」という合意があるらしい。財務指標でAGIを定義するというのは、ある意味で経営者にとっては一番わかりやすい。これをそのまま社内でパクって、「うちのAI活用がどのくらいの業務コストを代替したら次のフェーズに移行するか」という基準を作れないか、と考えている。
투자家への説明に使えるフレームが変わってきた
AGIタイムラインの話は、最近の投資家との会話でも出てくる。先月のシリーズAの中間報告MTGで、あるVCのパートナーに「AIが全部やってくれるなら、スタートアップへの投資妙味はどこにある?」と聞かれた。自分の答えは「GTMのスピードと業界ドメイン知識の深さ、それと信頼関係の構築だ」というものだったが、正直もう少し磨かないといけないと思っている。
AGIの定義が揺れている間は、「AIが苦手な部分」と「うちが得意な部分」を重ねて見せる説明が有効だ。Anthropicの時代に入って人々がまたAGI到来が近いと感じ始めている、というFutureSearchの観察は、ある意味でAI投資全体の熱が再点火していることを示している。そういう空気の中で資金調達するなら、「AGIが来てもなぜ自分たちは残るか」をきちんと語れないといけない。
ちなみに先週、妻に「AGIが来たら仕事なくなるの?」と聞かれた。なんとも答えに困ったんだが、「定義次第だよ」と答えた。そうしたら「じゃあ定義してる人が一番強いじゃん」と返ってきた。意外と核心をついている。
自分が今やっていること・次にやること
実際のアクションとして、今やっていることを整理するとこうだ。
- Claudeで月次の競合分析レポートを半自動化 (リサーチ→要約→差分抽出まで)
- インサイドセールスの初期ヒアリングをClaudeのプロンプトベースで型化、商談前の情報整理をほぼゼロ工数に
- 投資家向けデッキの「AIリスクと機会」スライドをAGIタイムラインの文脈で更新中
採用の判断は、もう少し様子を見る。AGIのタイムラインは誰も正確には読めないが、「前倒し方向にコンセンサスが動いている」という事実は採用計画の前提として織り込む価値がある。
定義がブレたまま議論が進む世界では、自分なりの定義を持っているやつが最初に動けるポジションに立てる。うちにとってのAGIを先に定義するのが、次の一手だ。