AIに社名を答えてもらえる会社って、どういうことだ

田中 正雄
田中 正雄 50代・ 製造業・代表取締役
先週、うちの息子がふらっと居間に来て、「親父の会社ってChatGPTで検索したら出てくんの?」と聞いてきた。
大学でマーケティングの授業を取ってるらしく、最近そういう話を持ってくるようになった。
正直、意味がよくわからなかった。
「検索って、Googleじゃなくてか?」と聞き返したら、「今は生成AIに直接聞く人が増えてるんだよ」と言われた。

AIで会社名が出てくる・出てこない、の話らしい



そこから気になって、いろいろ調べてみたら、「ミエルカGEO」とか「ミエルカSEO」とかいうツールの話が出てきた。
Faber Companyというウェブマーケティングの会社が作っているもので、ChatGPTやGeminiといった生成AIに自分の会社名や商品が「言及・引用されているか」を確認できるものらしい。
5月28日には、そのツールが「GPT-5.5 Thinking」という新しいモデルにも対応したと発表していた。
今では6つのAIモデルを一括でチェックできるそうだ。

うちみたいな金属部品の下請けが「生成AIに載ってるか」なんて、普通は考えないだろう。
取引先は長年付き合いのある自動車部品メーカーが中心で、営業は全部人間同士の顔つなぎだ。
ホームページも一応あるが、最後に更新したのがいつかも怪しい。
正直、「ウェブで新規の仕事が来た」という経験がほぼない。

ただ、最近は状況が少し変わってきているのも感じている。
昨年、新しい取引先候補から連絡が来たとき、先方の担当者が「御社のことをネットで調べてから連絡しました」と言っていた。
20名の会社でも、ちゃんと調べられているんだと、そのときは少し驚いた。

「載ってるかどうか」より「見つけてもらえるか」の問題だった



息子の話を聞いてから、自分でChatGPTに「愛知県の金属部品メーカー、板金加工」と打ち込んでみた。
出てきたのは大手の会社名ばかりで、うちの名前は当然ない。
まあそうだろうな、とは思った。
ただ、「こういう加工が得意な会社を教えてほしい」と具体的に聞いてみたとき、AIがそれなりに会社を選んで答えているのを見て、少しざわっとした。

ツールの話に戻ると、ミエルカのLLMモニタリングは、キーワードや調査したいサービス名を入力するだけで、自社と競合の言及状況が一目でわかる仕組みらしい。
追加費用なく既存契約者が使えるというのも書いてあった。
Webのことは正直よくわからないが、「競合と比べて自社がどう見られているか」というのは、ウェブの話じゃなくても気になる話だ。

うちの同業で、名古屋市内に似たような規模の会社が何社かある。
長年、仕事の取り合いというよりは棲み分けでやってきた関係だ。
ただ原材料費が上がり続けている今、どこも新しい取引先を探しているのは間違いない。
そんな状況で「AIで検索したら競合の名前は出て、うちは出ない」となれば、困ったもんだでは済まなくなる。

ぶっちゃけ今の自分には、ミエルカを使う前に、ホームページを人に見せられる状態にする方が先だとわかっている。
息子に「加工実績のページがないね」と指摘されたとき、返す言葉がなかった。
「そういうの、AIにも関係するんだろ?」と聞いたら、「当然じゃん」と言われた。

来月、息子が夏休みで戻ってくる。
そのとき、一緒に会社のホームページを見直してみようかと思っている。

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