ChatGPT・Gemini・Claudeを広告文生成で比べてみた

高橋 沙織
高橋 沙織 20代・ デジタルマーケター
生成AIの比較記事をまた読んだ。AIsmileyが2026年版として出していたやつで、ChatGPT・Gemini・Claudeを含む10サービスを並べて検証している内容だった。読んでいて「そうそう」と思う部分と、「マーケ視点ではちょっと違う」と感じる部分が混在していた。

ツールの性能を語る記事は多い。でも正直、私が気にするのは「で、CVRはどう変わった?」という一点に尽きる。技術的な優劣より、広告文として使えるかどうか。そこだけが評価軸だ。

3ツールを広告文生成で使い比べた記録



直近3ヶ月、Meta広告のコピー生成にChatGPT・Gemini・Claudeをそれぞれ本番で回してみた。ざっくりした感触を整理すると以下になる。

  • ChatGPT:バリエーションの出力が速い。30本一気に出してA/Bテストの素材として使うときに強い。ただし同じプロンプトを繰り返すと似たような文体に収束しやすい
  • Gemini:Google広告との親和性がある気がする。検索ユーザーの意図を汲んだ文言が出やすく、リスティング系の訴求文には向いていると感じた
  • Claude:文章のトーン制御がかなり細かくできる。ブランドガイドラインに沿った微妙なニュアンスを指示すると素直に反映してくれる


CPAで見ると、Meta広告のフィード枠でChatGPT生成コピーを使った週は、手動作成コピーと比べてCPAが約12%下がった。サンプルはインプレッション50万、コンバージョン数は200前後なので、まあ参考値くらいに捉えている。劇的な差ではないけど、無視できない数字だ。

GeminiはGA4との連携メモとして活用する場面が増えた。レポートのサマリーをGeminiに投げて、次の施策コメントを下書きさせると割と使える。純粋な広告コピーというよりは、分析補助としての使い道が今のところ強い。

ツール選びより「どのフェーズに使うか」の問題



AIsmileyの記事は性能比較として丁寧にまとまっていた。ただ読んでいて少し引っかかったのは、「何に使うか」よりも「どのモデルが賢いか」という軸で評価されている部分だった。マーケターとしては、賢さよりフィット感のほうが大事だったりする。

たとえばTikTok広告のUGC風コピーを作るなら、Claude的な「整った文章」よりも、むしろ少し崩れた口語トーンが欲しい。そのときはChatGPTにロールプレイ的な指示を出した方が早かった。反対に、クライアント向けの提案資料に差し込む一文なら、Claudeの落ち着いたトーンが助かる。

どのツールが一番優れているかという問いに正直あまり興味がない。どのフェーズ・どのフォーマット・どのKPIにどれを当てるか、という組み合わせを考える方が実務では役に立つ。

今のうちの運用は、コピー生成はChatGPT中心・トーン調整はClaude・分析サマリーはGeminiというゆるい棲み分けになっている。ROASで見ると昨年同期比で1.3倍くらいにはなっているが、AI一本の貢献とは言い切れないので、数字はあくまで参考程度に置いておく。

これからやろうとしているのは、3ツールを同一クリエイティブセットで月単位にちゃんと切り替えて、純粋にCVR差を出す検証だ。感覚値じゃなく数値で判断できるようにしないと、次のクライアント提案に使えない。

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