生成AI推進責任者って誰がやるの?企業の温度差が気になる

山田 拓海
山田 拓海 30代・ テック系インフルエンサー
Xのタイムラインに「生成AI推進責任者」という言葉が流れてきた。最初は「またバズワードか」と思いながら元記事を読んだら、思ったより話が深かった。

推進責任者がいるかどうかで活用度が20ポイント以上違う



PwCの調査によると、推進責任者を設置しているかどうかで全社のAI活用度に20ポイント以上の差が出るらしい。これ、フリーランスの自分には直接関係ない話に見えて、実は結構刺さる数字だった。案件をもらっているクライアント企業がAIをどこまで使いこなしているか、そこに直結するから。

「うちの会社もAI使ってます」と言いつつ、ChatGPTを数人が個人的に試しているだけ、みたいな企業は正直山ほど見てきた。旗振り役がいないとPoC(概念検証)が何度も繰り返されて、全社展開まで永遠にたどり着かない構造になるのは確かにわかる。

大手の6割はすでに設置済みという現実



大手企業の約6割はすでに推進責任者を設置済みというデータも出てきた。海外ではCAIO(Chief AI Officer)という肩書きが広まっているけど、日本ではまだその手前、「誰かに兼務させておく」レベルの会社が多そうな印象。

この役職に求められるスキルとして記事では5つ挙げられていて、生成AIの基礎知識・業務分析・プロジェクト管理・経営層とのコミュニケーション・ガバナンスとリスク管理、という構成になっている。技術に詳しくなくていいというのがポイントで、むしろ「現場と経営をつなぐ翻訳者」みたいな役割が核心っぽい。

これを読んで自分が思ったのは、「あ、これって自分が得意なことに近い」ということ。AIツールを毎日試して言語化して発信するのは、まさに現場感と全体感を橋渡しする作業だよなと。フリーランスで企業の顧問的なポジションに滑り込む余地、あるかもしれない。

任命基準として記事では4つの観点が出ていた。

  • 経営層に直接アクセスできる職位か
  • 全社横断で部署調整できる立場か
  • 業務とAIの両方に関心があるか
  • 専任と兼任のどちらが適切か


この4つを見ると、「IT部門の人を充てればいい」という発想がいかにズレているかがよくわかる。技術よりも社内政治と業務理解が先、というのが正直なところだと思う。

失敗パターンとして形骸化が挙げられていたのも納得。名前だけ付けて実権がなければ、PoC報告書を量産するだけの係になる。それは企業にとっても、関わるフリーランスにとっても不幸だ。

Xで「うちの会社にAI推進担当いるけど何もしてない」というポストを見かけることが増えている気がする。まさにその話が数字で裏付けられた感じ。

あなたの周りの企業では、この役職って機能している?それとも名ばかりで終わっている?

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