Runway MCPをセールスに使う話

木村 俊介
木村 俊介 30代・ スタートアップ創業者
結論から言うと、Runway MCPはうちのようなスモールチームにとってコンテンツ制作コストを下げる直接の手段になる。

Gigazineの記事を読んで即座にそう判断した。RunwayがMCPを発表し、ChatGPTやClaudeのチャット画面内からそのまま動画生成を実行できるようになった。チャットで画像やアイデアを投げると、Runwayが動画に仕上げてくれる。ツール間の移動がなくなる分、オペレーションが圧倒的に速くなる。

うちのセールスサイクルで一番詰まっていた部分



自社のSaaSはエンタープライズ寄りのSMB向けで、平均ARRは大きくないが契約社数でスケールさせるモデルだ。GTMの軸はインバウンドとPLGの組み合わせ。とにかくトップオブファネルのコンテンツ量がROIに直結する。

問題はここだった。うちには専任のコンテンツマーケターがいない。全員で8人だから、セールスとCSとエンジニアで全部回している。動画コンテンツは「作れたらいいよね」で止まっていた。外注すると1本あたり15万から20万かかる。月に2本で30万円。年間360万。スタートアップには重い。だから後回しにし続けた。

その判断が正しかったかというと、正直そうでもない。競合のうち1社が半年前からYouTubeとLinkedInに短尺動画を週2本ペースで出し始めた。あの会社、先月の調達ラウンドでシリーズAを締めた。VCに「コンテンツエンジンが回っている」と評価されたと共通の投資家から聞いた。ピッチデッキにYouTubeの成長グラフを入れていたらしい。

Runway MCPをどのフローに組み込むか



Claudeはすでにフル導入済みだ。議事録の要約からアウトバウンドの文面作成まで使っている。そこにRunway MCPが乗っかるなら、ワークフローの変更コストはほぼゼロに近い。

具体的にイメージしているのは3つ。

  • プロダクトのアップデート告知動画をClaudeで構成して、そのままRunwayで生成する
  • 商談で使うデモ前の30秒ティーザーをセールス担当が自分で作れるようにする
  • 採用候補者に送るカジュアル面談前の会社紹介動画を月1で更新する


採用のところは妻にも話した。自分も採用サイトの動画が古いのが気になっていたと言っていた。うちのトップページに乗っている会社紹介の動画、まだ創業期に撮ったもので従業員が3人しか映っていない。今は8人いる。あれを見て応募をやめた候補者が何人いるかを考えると、ちょっとした損失だ。

Claude上でRunway MCPを動かすには、ChatGPTの場合はサイドバーの「アプリ」からRunwayを検索して接続するだけでいい。Claude側もMCP対応なので連携自体は難しくない。試作のサイクルを速めれば、外注していた予算の大半を別の投資に回せる。

PMF後のスケールフェーズで詰まるのは大抵オペレーションコストだ。コンテンツもその一つだった。ツールが揃ってきた今、後回しにする理由がなくなってきた。今週中に自分でConnectして動かしてみる。

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