AI導入、研修で終わらせると3ヶ月後に後悔する話

高橋 沙織
高橋 沙織 20代・ デジタルマーケター
ChatGPTを広告文生成に使い始めて、もう1年以上経つ。最初の1ヶ月は「これすごい」ってテンションで、毎日プロンプトをいじり倒していた。でも正直に言う。半年後には惰性になってた。

そのことを思い出させてくれる記事を最近読んだ。マクロミルの調査で、生成AIを導入した企業の62.9%が「期待した効果を得られていない」と回答しているというデータが出てきた。この数字、他人事じゃないなと思った。

「導入した」と「使いこなしている」は別の話



記事の中で印象に残ったのが、「初期研修だけで終えた組織ほど3ヶ月後の利用率低下に直面する」という指摘だ。うちのチームを振り返ると、まさにそれだった。最初はSlackでプロンプトを共有し合っていたのに、いつの間にかそのチャンネルが過疎っていた。

広告の世界でいえば、Meta広告のキャンペーンを「出稿して終わり」にする人はいない。ABテストして、数字見て、クリエイティブ差し替えて、を繰り返す。なのにAI活用だけは「研修やったから大丈夫」になりがちだ。それって構造的におかしいよな、と今更ながら気づいた。

フォローアップをちゃんと設計しないと、一部のパワーユーザー依存になるというのも刺さった。うちでいうと、自分が率先してAIを使っていても、他のメンバーは「沙織がやってくれるから」みたいな空気になりつつある気がする。チーム全体の底上げじゃないと意味がない。

「利用率の可視化」から始めるべきだった



記事で紹介されていた7つの施策の中で、特に「利用状況の可視化と部門別フィードバック」が刺さった。GA4でページビューを追うみたいに、誰がどこでAIを使っているか数字で見ないと改善できない。感覚でやっていたのが間違いだったと思う。

あとは「成功事例とプロンプト集の社内共有」。これはコンテンツSEOの考え方と同じで、うまくいったものをナレッジ化してストックしておく発想だ。自分がいいプロンプトを作っても、メモ帳に埋もれて終わりになっているケースが多すぎる。

広告のROIを経営層に報告するとき、根拠のない「なんとなくよかった」は通じない。AI活用も同じで、「業務時間が月何時間削減された」「コピーのABテスト通過率が何%上がった」という形にしないと、予算が続かない。記事にもそのあたりの話が出てきていて、やっぱりここは避けて通れないんだよなと感じた。

とりあえず来週、チームのAI活用状況を簡単にでも集計してみるつもりだ。感覚じゃなくて数字で現状把握してから、次の打ち手を考える。それが自分の「再スタート」になりそうだと思っている。

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