AIがサイバー攻撃を自律実行?マーケターも他人事じゃない話

高橋 沙織
高橋 沙織 20代・ デジタルマーケター
Googleが最新のセキュリティ報告書を出した。その内容がちょっと怖くて、読みながら思わず手が止まった。

生成AIが、サイバー攻撃の「補助ツール」から「実行主体」へと進化しているという話だ。要するに、人間が命令しなくても、AIが自律的に攻撃の計画を立てて実行できる段階に来ているということらしい。

「自分には関係ない」と思っていたら大間違いだった



正直に言うと、最初はセキュリティ担当者向けの話だと思って流し読みしていた。でも読み進めるうちに、これってマーケターにもかなり直結する話だと気づいた。

私が毎日触っているMeta広告のアカウントや、GA4のデータ、TikTokの広告マネージャー。これらは全部、ログイン情報が漏れたら即アウトのプラットフォームだ。広告予算が勝手に使われた、アカウントが乗っ取られて変な広告を出された、という事例は業界内でも聞く話になってきている。

Googleの報告書では、生成AIを使った攻撃がフィッシングメールの精度を大幅に上げている点にも触れている。以前なら日本語がおかしくて気づけたのに、今は文面だけでは判断がつかないレベルになっているそうだ。

日常のAI活用と、リスクの話は切り離せない



私はChatGPTで広告文の下書きを作ったり、記事の構成を考えたりするのが完全に習慣になっている。AIを使うこと自体に抵抗はないし、むしろ手放せない。ただ、今回の報告書を読んで少し立ち止まった。

攻撃側もAIを使うなら、同じ土俵で考えないといけない。たとえばフィッシングで広告アカウントの認証情報が抜かれたとして、被害に気づくまでのタイムラグが大きければ大きいほど、損失は膨らむ。ROIを追いかけているのに、裏でそのデータや予算が抜かれていたら本末転倒だ。

具体的に自分が気になったのは以下の点だった。

  • MetaやGoogleの広告アカウントに二段階認証をきちんと設定しているか
  • GA4のアクセス権限を、今も在籍しているメンバーだけに絞れているか
  • 社内で共有しているパスワードが、使い回しになっていないか


「やってるつもり」と「本当にやっている」は別物で、久しぶりに棚卸ししてみると意外と穴があったりする。

今回の報告書が言いたいのは「AIは怖い」ではなく、「攻撃の手口が高度化しているから、守り方もアップデートが必要」ということだと思う。マーケターとしてAIの使い方を磨くのと同じくらい、自分が管理しているアカウントのセキュリティ設定を定期的に見直す習慣が要るなと感じた。

来週、広告アカウントの権限とログイン設定を全部チェックしてみるつもりだ。数字を守るためにも、そのデータが入っている箱を守らないといけない。

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