生成AI、PoC止まりで終わらせない話

高橋 沙織
高橋 沙織 20代・ デジタルマーケター
最近、社内で「生成AIで生産性上げよう」みたいな号令がかかった話、あちこちで聞く。うちの会社でもそういう雰囲気が出てきていて、正直他人事じゃなくなってきた。

「試してみた」で終わる会社と、数字に変える会社の差



私はマーケの仕事柄、ChatGPTで広告コピーの下書きを作ったり、SNS投稿の文案をざっくり出してもらったりを日常的にやっている。ROASが改善したかどうか、CTRが動いたかどうか、数字で見ないと意味がないと思っているので、「AI使いました」だけじゃ満足できないタイプだ。

で、最近読んだ記事が妙に刺さった。生成AI導入をプロジェクト化する話なんだけど、「現場任せにした結果PoCで止まり、稟議も通らない」という状況が、めちゃくちゃリアルだった。試す段階は楽しい。でもそこから先が続かない。うちでもまさにそれが起きかけている。

記事の中で特に「なるほど」と思ったのは、プロジェクト化するべき理由として「活動が属人化して投資判断が下せず、翌年度の予算がカットされるリスクが高まる」という指摘だ。これ、マーケ施策でも同じことが起きる。担当者が一人で抱えていると、その人が異動した瞬間にノウハウごと消える。AI活用も同じ構造なんだと気づいた。

KGIを先に決める、という当たり前を飛ばしてた



記事では5ステップが紹介されていて、最初がKGIとKPIの定義だ。目標を先に決める、というのは広告運用では当たり前にやっていることなのに、社内のAI活用においては「とりあえず使ってみよう」から入っていた。これ、正直ちょっと恥ずかしかった。

GA4でコンバージョン計測するときと同じ発想を、社内AI活用にも持ち込まないといけない。「何を測るか」を決めないまま動かしていたら、効果があっても証明できない。稟議が通らないのは当然だ。

あとは推進体制の話として、推進リーダー・業務代表・技術担当・教育展開担当という4役割が出てきていた。マーケ視点で見ると、業務代表のポジションが一番重要に見える。現場のユースケースを持ってくる人がいないと、ツールは浮いたまま終わる。TikTok広告の運用でも、現場の感覚を持っているクリエイティブ担当がいないとPDCAが回らないのと同じ感覚だ。

自分がもしこのプロセスに関わるなら、「広告文生成にかかっていた時間が週何時間減ったか」「A/Bテストの本数が月にどれだけ増えたか」あたりをKPIに設定したい。感覚の話じゃなく、数値で出せる形にしておかないと、次の予算申請で詰められるのは見えている。

社内でAI活用の話が出たとき、「うちの部署の数字、ちゃんと測れる形にしておこう」と思った。まず自分の業務の中でAIを使っている部分の工数を可視化するところから始めるつもりだ。

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